FS-1 汎用戦闘機コルウス

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FS-1 Fighter Bomber Corvus


【概要】
民主連邦海軍が堂々誇る単発単葉固定脚の戦闘爆撃機。
強力な発動機を搭載しており、優れた搭載力と力強い飛行能力を持つ。
これさえあれば空中戦も爆撃も偵察もできると意気込んだが、勿論そんなことはなかった。
単座型と複座型が存在するが、どちらも駄作機であることは変わりはない。
汎用的ではあるが、大体において平均未満の性能なのであった。
しかし確かに汎用的ではあるので、海軍航空隊の主力として現在君臨している。


【開発経緯】
初の国産戦闘機、撃Ⅰ型戦闘機「グラディウス」の成功は、海軍首脳部を発奮させた。
陸軍にはかっこいい全金属製単葉戦闘機があって、海軍にはない。これは耐え難い状況である。
栄えある海軍航空隊にも、全く新しい新鋭戦闘機が欲しかった。
かくて汎用戦闘機構想「NF1/17」が始動したのである。

しかも構想が進み始めた時期に、ちょうどいい形で性能の良い発動機の生産余剰があった。
天ノ川皇国が誇る最新鋭空冷発動機のライセンス版、「アリエルA型」星型空冷発動機が余っていたのである。
元はと言えばこのエンジンは撃Ⅱ型戦闘機「サウニオン」に搭載されるものであったが、あまりにも高価で、操作性が難しく、また事故も多いことから、当初の予定と比較して生産数が少なくなったのである。
それと相反して発動機は、海王自動車のほかにも銀星重工や赤星発動機が肩代わりして生産していたため、機体と比べて過剰気味に納入される羽目となっていた。
せっかくの最新鋭発動機が倉庫で埃を被る憂き目に逢っていたのである。

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〈「アリエルA型」空冷発動機。民主連邦が持つ最強の発動機である。〉

どうせならこれを使おうということで、海軍は強権をもって余ってた発動機を買い集め、民主連邦一の巨大軍需企業、銀星重工に最新鋭戦闘機の注文とともに下げ渡した。
その際に「海王自動車側も新鋭戦闘機を製作する用意がある」と連絡してきたが、何を作ってくるかわからず、海軍側はとても怖かったので、景気よく無視したのであった。
その点前線将兵の期待には応えないが、確実に要望を期間内で形にしてくれる銀星重工には抜群の安定感と信頼感があった。

海軍側は優秀な発動機に物を言わせて、多用途に使える全金属製単葉機を夢見た。
戦闘機としては強力な武装を持ち、爆撃機としては抜群の搭載量を誇り、偵察機として敵機を振り切る優速性を持つ。
既に陸軍が全く同じ構想を夢想し、惨敗していたのだが、全くの別組織である海軍は当然そんな事は知らない。
「殄Ⅰ型重戦闘機」を製造していた銀星重工は熟知していたが、彼等も賢いので当然そんな事は言わない。
かくして駄作へ向かう喜劇の幕は開かれた。

銀星重工側は海軍の意向を受けて、撃Ⅰ型の武装を遥かに上回る20mm機関砲を2門取り付けた。
更に爆弾ラックや増槽を取り付け、更に偵察/爆撃機用に複座型も併せて製作した。
その配慮のきめ細かさにおいて、足りないのは前線部隊に対する配慮だけであった。
いろいろ取り付けたので、機体重量が当初より遥かに上回り、引き込み脚にすると折れるということで、固定脚となった。

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〈量産されるコルウス戦闘爆撃機。安価な汎用機は上層部に歓迎された。〉

こうして受注から8ヶ月という順調な速度で試作機が完成、固定脚のせいで速度は当初より遥かに下回ったが、それ以外は要求項目を満たしていたこと、そして調達費用が低く安価であることが決め手となり、正式に量産されることとなる。
正式量産型はカラスを意味する「コルウス」と名付けられたが、カラスより遥かに重く、カラスより頭が悪かった。
本機は撃Ⅰ型戦闘機と並ぶ、民主連邦軍を代表する戦闘機となったのである。


【性能】

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〈乗員1名 武装20mm機関砲×2(複座型+13mm機関砲×1) 100kg航空爆弾/焼夷弾×4 500kg航空爆弾×1〉

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「アリエルA型」発動機は大馬力であったが、重量過多であるため、固定脚となった。
太い固定脚は前近代性を演出する。

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20mm機関砲を2門も載せている。ただし搭載弾数が80発と少なく、使いづらかった。
のちに13mm機関砲搭載型も製作された。

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複座型。後部座席に13mm機関砲の回転砲塔を取り付けたので更に重くなった。
単座型と比較して、わずかし機体全長が増加している他、目立った違いは見えない。

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単座型。やたら頑丈であり、整備しやすい点も本機の優れた点である。
単座型は戦闘機として、複座型は爆撃/偵察機として使用される傾向にある。


【運用】
海軍航空隊の主力として、ベリサリウス中型爆撃機と共にあらゆる民主連邦の軍事行動に従事した。
とりあえず何でも使えるので、戦闘から爆撃に偵察とあらゆる任務に使用された。
しかし爆撃機としてはベリサリウスに搭載量に大きく水を開けられ、戦闘機としては陸軍のグラディウスに速度で大きく劣るという、全体的にあまりいいところはない飛行機であり、素直に駄作といえた。
本機が秀でているのは汎用性と、量産性、そして頑丈な部分であった。

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〈陸軍との共同基地にて駐機するコルウス。重いため離陸するのに時間を要した。〉

鈍重であり、往々にして対空砲火の犠牲となった。
華南共和国内にて行われた軍事行動で最も喪失数が多かったのは本機である。
その分地上を這う将兵に最も近い存在であり、地上軍と連携して爆弾や銃弾を雨あられと放り込んだ。
グラディウスが純粋な制空戦闘機なら、本機は軽爆撃機寄りの戦闘機と言えた。

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〈裏側は特徴的な固定脚のほか、爆弾や増槽が装備されている。〉

とりあえず作れば作るだけ海軍航空隊の数にはなるため、多少の低性能には目をつぶって量産された。
本機は民主連邦の後進性と、残酷な合理性を示す一端でもあるのだ。




【開発後記】
ぬぬつきさんからいただいた発動機があまりにいい感じだったので、発動機から立ち上げて作ってみた単葉戦闘機です。
考えてみれば単葉単発で固定脚、一時期流行った型式ですが、レゴ作品ではあんまり見ない気がします。
かなりお気に入りの作品です。我ながら鈍臭く、鉄の塊感が出た雰囲気にとても満足しています。





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駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
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