十二年式重機関銃

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12th Year Type Heavy Machine Gun


【概要】
民主連邦軍が配備する制式重機関銃。誉れある国産兵器である。
口径は7.7mm。既に配備されていた七年式歩兵銃改と同じ弾薬を使用する特徴を持つ。
歩兵部隊の頼れる相棒であり、万年火力が足りない軍を支える存在である。
ただしとてもとても重い。弾薬も含めると更に重い。


【開発経緯】
民主連邦軍の根幹を通底する思想は精神主義、そして銃剣主義であった。
例えどのような防御陣地であろうと、精兵による鋭い銃剣による突撃は万難を排すと考えられていたのである。
諸外国から見れば顧みられもしない遅れた発想であったが、当の本人達は極めて真面目であった。
勿論そこには末端の一兵士の居場所は存在しないのであった。

しかし数度に渡る華南共和国内での戦闘は理想を打ち砕き、19世紀的ロマンを粉砕した。
そこは現実が支配する戦場であったのである。
劣った戦略を持つ民主連邦派遣兵達は泥の中にのたうち、銃弾になぎ倒され、骸を晒した。

敵対する軍閥勢力の中で最も猛威を振るったのは機関銃であった。
特に口径12mm相当の西方の国から輸入された重機関銃は破壊的な性能を持ち、唸る作動音を聞くだけで民主連邦兵を震え上がらせた。
この恐ろしい重機関銃は歩兵突撃を粉砕するだけでなく、貫徹力の高さにより装甲車両さえ葬ることができたのである。

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〈重機関銃により破壊された民主連邦陸軍装甲車両。背面ならば十分に撃破することができた。〉

以上の散々たる結果を鑑み、民主連邦兵器局は歩兵部隊が使用する機関銃の配備を大慌てで決定することにした。
そして早急に大量に数が要り、恒久的な整備が必要なことから、国産にすることも併せて決められたのである。
いつものように陸戦兵器に定評のある銀星重工に出された「新型機関銃」の要望書の大枠は次のようであった。

・補給上の観点から歩兵銃と同様の弾薬を使用すること
・銃身の長寿命化を狙い水冷式にすること
・安定した射撃を可能とするため三脚式にすること
・2~5名の歩兵で運用できるよう三脚を折り畳み式にし、重量を抑えること

この要望は特に精密技術に劣る民主連邦工業力ではなかなかに野心的なものであった。
つまりはコンパクトな機関銃が出来ない訳であったため、必然的に重機関銃となった。
そして工作精度も全体的にあまりよくなかったので、量産しても不良が出にくいように余裕を持たせて設計し、更に重くなったのであった。
様々な他国の様々な機関銃を参考にし、場合によってはパクリつつ、銀星重工開発部は何とか半年後に試作品を兵器局に提出したのであった。
兵器局は満足し正式に量産を開始、兵士の受難はここから始まったのである。


【性能】
本機関銃は量産性と整備性に振り切って設計されたため、信頼性は極めて高かった。
本国の熱帯雨林、華南共和国の峻険な山岳地帯や極寒の戦場、どのような場所に運び据え付け射撃しても滅多に故障しなかったという。もちろん他の兵器は頻繁に故障したが。
前線の兵士達はその無故障性に喜び、「唯一の友人」「戦友が動かなくなってもこれだけは動く」等と絶賛された。
また、歩兵銃の弾薬を使用する設計も好評であり、兵站上の問題を劇的に解決した。

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〈射撃を敢行する民主連邦兵。本機関銃は2名ないし3名で運用された。〉

十二年式機関銃最大の問題はやたらと重量過多なことであった。
重量の主な要因は銃身であった。巨大な外筒が纏わりついていたためである。
外筒には銃身を冷やすために水がたっぷり入っており、それがさらに取り回しを低下させた。
民主連邦の未熟な工業力は熱に耐える特殊鋼の量産もままならなかったのである。
結果としてなるべく負担を与えないように外筒が巨大化したのであった。

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〈3名で運搬することができた。どのパーツも30kg程度あって足腰を効率よく痛めることができる。〉

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〈射撃状態の様子。本機関銃はベルト式給弾が主であった。〉

他にも射撃手が照準で狙うと左手で引き金を操作せざるを得なくなる、でかくて目立つ等細かい欠点はたくさんあった。
初の国産機関銃上いろいろと致し方ないことであったのである。


【運用】
十二年式機関銃は急ピッチで量産され、歩兵20名につき1挺という割合で配備された。
これにより、民主連邦陸軍歩兵は飛躍的に火力が高まったといえよう。
歩兵火力だけはやたらと高い軍隊だったのである。

一個大隊
〈歩兵20名で重機関銃が1挺配備された。この数が民主連邦陸軍の基本単位である。〉

一方で派生型は多くなく、ほとんどが歩兵部隊によって使用された。
装甲車や飛行機の防御機銃にする案もあったが、とにかく重く取り回しが良くなかったので敬遠されたのである。
ただし、即席でたびたび本機関銃が輸送車両や貨車に取り付けられている例はしばしばみられる光景である。

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〈四輪自動車に備え付けられた十二年式機関銃の例。取り回しは凄く悪いはずである。〉




【開発後記】
たった数パーツだと製作したとは微妙ですが重機関銃です。
兵員に一定割り当てる感じがいいです。やはり近代軍隊の基本ですからね!



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駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
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