十四年式空挺装甲車オナゲル

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14th Year Type Airborne Armoured Vehicle Onager

【概要】
民主連邦陸海軍奇跡の共同開発により爆誕してしまった空挺専用の装甲車。
重爆撃機に繋ぎグライダー方式で投下、そのまま滑空し地上に降り立つことが可能な優れもの。
当然空挺部隊で運用される。
そしてその特異なフォルムから「空飛ぶ戦車」もしくは「陸上航空機」とも呼ばれる。どちらも正しい。戦車にしては航空機よりマシな程度の装甲しか持たないし、航空機から見たら戦車より空を飛ぶ程度の能力しか持ち合わせてないのである。
実際使いどころが難しく、配備も極少数である。奇襲等に使用されるぐらいか。
余りにも特殊なので民主連邦の兵器の中では見られたらラッキーな奴である。


【開発経緯】
全てはこの一言から始まった。
弱冠8歳にして栄えある民主連邦を司るメアリ・ヘイスティングス首相の一言である。
彼女は新兵器開発会議で意見を求められこう言われたのである。
「空飛ぶ戦車がいい!」と。

メアリ=ヘイスティングス首相
〈メアリ・ヘイスティングス首相〉

はて空飛ぶ戦車とは何ぞや?
陸海軍の高官たちは全員首をひねった。
ある者はそれは重武装・防弾装備を施した急降下爆撃機か何かの類なのではないかと聞いた。
しかしメアリ首相の話を聞いた所どうやら翼を付けた戦車であることがわかったのである。
これは難問である。会議に出席していた高官や技術者の誰もがそう感じた。
しかし幼女の純真な眼を前にしては誰もこの案を却下することができなかった。

その時副大統領のセサル・ローリズ氏が立ち上がりこう言った。
「是非ともやりましょう!子供の夢を叶えるのが大人の役目ではありませんか。」
彼は常々民生で子供の福祉や教育に気を配っており、子供好きで有名であった。
彼の一言は万雷の拍手で迎えられた。常に対立していた陸海軍隔てなくである。
こうして民主連邦兵器産業の総力を挙げて子供の夢を実現することにしたのである。

開発は当然困難を極めた。
まずグライダー方式にすること、そして曳航する母機として最も推力がある海軍のSMK-1シンマクス重攻撃機を採用することに決定したがそれでも重量がネックとなった。
通常の装甲車並の装甲を施した場合曳航するのは到底不可能であった。
しかし栄光可能な重量に収めようとした場合陸戦兵器としてはあまりにも貧弱な防御力であったのである。

そこでまず翼を付けることにより揚力を稼ごうと考えた。
その結果装甲車としては異様な翼をもった形となったのである。
これでも重量過大であったため本車両のために軽量合金の開発も進められた。
民主連邦軍需産業の粋を集めて既存の装甲用合金より約20%軽量化した合金が完成したのである。
重化学産業の勝利であった。

更には着陸した際脚が破損する危険性があったため専用のサスペンションと脚周りを開発している。
これにより着陸した際の振動を抑えることに成功した。
この通り様々な新機軸を本車両に導入した結果、調達コストが凄まじいことになってしまった。
しかし陸海軍が全力で身銭を切った結果少数ながらも本車両は導入されることになったのである。
立案、開発、製作、そして配備まで全員が奮闘した結果生まれた車両であった。

そうして首相の発言から半年後、初の空挺車両がお披露目された。
その場ではメアリ首相も出席しており、いよいよ夢を叶えることができた、と開発者も意気込んでいた。
しかし首相は本車両を見ても大して興味を持たずに帰ってしまった。周りは不思議に思った。
首相は半年前の出来事を忘れており、当然興味はほかの事に移っていたのである。
まぁ子供だからそういうものである。

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〈乗員:2名 武装:57mm短砲身砲*1 20mmグレネードランチャー*1〉

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〈みてわかる通り大変独特なフォルム。装甲車なのに翼がつく。〉

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〈小型化・軽量化された水冷エンジン。その分馬力は犠牲にならざるをえなかった。〉


【実戦】
完成後民主連邦の同盟国であるアストメリア共和国が隣国デクタニア国に侵攻されるという事件が起きた(以下デクタニア戦役)ため、早速本車両、オナゲル空挺装甲車を投入した。
もっとも開発に時間がかかったためデクタニア戦役自体は最終段階に入っていたが。
陸軍の空挺部隊は撤退中のデクタニア軍の一部を包囲するため背後に回り空挺、主要幹線道路を封鎖した。
その際に本車両も配備され、空挺部隊の火力支援に回った。

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〈空挺部隊に同行するオナゲル空挺装甲車。〉

結果は成功し、デクタニア軍は包囲され、後に降伏した。
本車両は装甲車の名に恥じず幹線道路の防衛に奮闘し、有効性を証明した。
もっとも空挺の難しさも直面した。
同作戦では投入車両の3割は灯火の衝撃で破損ないし転覆し使えなかったという。

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〈空挺に失敗した本車両。後に歩兵部隊により回収された。〉



【開発後記】

空飛ぶ戦車レゴで作って!
実は全く同じことを仕事先の店長のお孫さんに言われたため作ってみた兵器。
空飛ぶ戦車ってどんなんだろうなぁ…とか悩んだのは本文と大体同じなのです。
結果として翼が生えた装甲車になりました。
特三号戦車がモデルですかねぇ。
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駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
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