十六年式特殊弾頭迫撃砲

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16th Year Type Tactical Nuclear Recoiless Gun

【概要】
民主連邦陸軍が少数配備・運用する大型の無反動砲。
極めて特殊な弾頭…すなわち核弾頭を歩兵部隊が発射するために作られた。
とどのつまりは核兵器なのである。
ある意味民主連邦軍の無神経さを最も端的に表した兵器と言えるだろう。
一応は通常弾頭を使用し、普通の重迫撃砲としても運用はできる。


【開発経緯】
世界各国の軍隊の中でも民主連邦軍ほど倫理観にかけた軍隊はないであろう。
この恥知らずの軍隊は、化学兵器を堂々と保有していたし、そのことを公言すらしていた。
国軍にとって最優先は戦闘を少しでも有利に進めることであり、また民主主義国家でもないため体面を繕う必要すらなかったのである。

そんな国が頂点にして究極的な兵器である核兵器に手を出すのは無理もない問題であった。
既に民主連邦海軍では核兵器を運用しており、陸軍が運用するのも時間の問題であった。
どうしようもない基礎技術力の低さは、隣国であり同盟国であるアストメリア共和国の高水準な技術力によって非公式に支えられ、民主連邦は核技術に関しては先進的に特化した歪な軍隊であったのである。

民主連邦陸軍は慢性的な火力不足を自覚しており、その対処法として手っ取り早く核兵器を運用することを考え付いた。
歩兵部隊や砲兵部隊は、機械化の遅れから軽量な砲を中心としてせざるを得ず、不徹底な砲撃から甚大な損害が突撃部隊に出ていることが従来から指摘されていたためである。
そこで陸軍兵器局は敵前線に大穴を開ける程度の戦術核兵器の配備を思いついたのであった。
歩兵部隊が運用できるような、軽量で簡易な核兵器が欲しかったのである。
当然ながら、そんな極小サイズの核兵器の開発なんて民主連邦では土台不可能であったため、いつもの通りにアストメリア共和国の最先端軍需企業、STUD SYSTEMS(以下SS社)に非公式で依頼することになったのであった。

野砲
〈陸軍で平均的な火砲である75mm歩兵砲。当然ながら低威力であった。〉

誉れ高いSS社開発陣は恐ろしい技術力を見せつけ、わずか半年で核兵器の小型化とその発射装置の試作に成功した。
試作兵器は民主連邦に持ち帰られ、核弾頭の使用も含めた実験が行われたが、それは凄まじい威力だった。
ただし民主連邦軍の末端兵士は核兵器なんて知る由もなく、実験に参加した多くの兵士が過剰に被爆したという。
いずれにせよ、この実験結果に狂喜した民主連邦高官達は早速量産を指示したのであった。

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〈試験場にてその破壊的な威力に呆然とする兵士達。ガイガーカウンターは鳴りっぱなし。〉


【性能】
核弾頭は炸裂した地点から半径300mの人員を即死させる威力を誇る。
この限定的な高殺傷力により、敵の塹壕含める防御地点を一挙に無力化させるのが目的であった。
ちなみに核弾頭はすべて輸入により手に入れており、その保管施設までもSS社によって構築されたという。
なお前線部隊に配備したところ、末端の兵士達が木箱に本弾頭を入れて保管し、放射能漏れするケースが幾たびもあったため、現在はその保管用の箱までもが特注で輸入されている。
唾棄すべき極めて特殊な弾頭を使用する以外は、少々大きな無反動砲といったところである。

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〈発射地点に就く兵士達。彼らの多くは既に汚染されている。〉

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〈核弾頭が納入される様子。末端の兵士は放射能に関する知識を持ち合わせていなかった。〉


【運用】
歩兵部隊が使う一方、弾頭の保管や調達が難しいため、一部の部隊しか保有していない兵器である。
調子に乗った民主連邦陸軍は一人用の戦術核弾頭発射機までも試作したが、射手の安全上数百メートルもの遠距離に飛ばさないといけない機構を持たないといけないため、とても重くなってしまいあまりにも実用的ではなかった。
また放射能漏れも酷く、非人道的なことに定評のある民主連邦ですら試作兵器どまりで終わったのであった。

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〈試製個人用核兵器。重すぎて射手がよろめき、自爆しかけたので中止となった。〉

流石の民主連邦陸軍も未だにこれを戦場で用いたことはない。国際的非難は必至だからである。
ただし本国が侵略される等、危急存亡の事態には容赦なく用いられるであろうと考えられる。
そうなった場合、敵も味方も苦しむことは必至であろう。




【開発後記】
アストメリア共和国のポポさんに作っていただいたデイビークロケット的な戦術核兵器です。
省略されたパーツで大変かっこいいですね。
1950年代後半から60年代前半の核兵器をとにかく多用するロマンと滅亡間近あふれる世界が大好きです。
個人用核兵器は露骨にフォールアウト4の影響とか受けています。

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十二年式重機関銃

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12th Year Type Heavy Machine Gun


【概要】
民主連邦軍が配備する制式重機関銃。誉れある国産兵器である。
口径は7.7mm。既に配備されていた七年式歩兵銃改と同じ弾薬を使用する特徴を持つ。
歩兵部隊の頼れる相棒であり、万年火力が足りない軍を支える存在である。
ただしとてもとても重い。弾薬も含めると更に重い。


【開発経緯】
民主連邦軍の根幹を通底する思想は精神主義、そして銃剣主義であった。
例えどのような防御陣地であろうと、精兵による鋭い銃剣による突撃は万難を排すと考えられていたのである。
諸外国から見れば顧みられもしない遅れた発想であったが、当の本人達は極めて真面目であった。
勿論そこには末端の一兵士の居場所は存在しないのであった。

しかし数度に渡る華南共和国内での戦闘は理想を打ち砕き、19世紀的ロマンを粉砕した。
そこは現実が支配する戦場であったのである。
劣った戦略を持つ民主連邦派遣兵達は泥の中にのたうち、銃弾になぎ倒され、骸を晒した。

敵対する軍閥勢力の中で最も猛威を振るったのは機関銃であった。
特に口径12mm相当の西方の国から輸入された重機関銃は破壊的な性能を持ち、唸る作動音を聞くだけで民主連邦兵を震え上がらせた。
この恐ろしい重機関銃は歩兵突撃を粉砕するだけでなく、貫徹力の高さにより装甲車両さえ葬ることができたのである。

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〈歩兵突撃を粉砕された民主連邦陸軍将兵達。彼我の武器性能の差は可視化された。〉

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〈重機関銃により破壊された民主連邦陸軍装甲車両。背面ならば十分に撃破することができた。〉

以上の散々たる結果を鑑み、民主連邦兵器局は歩兵部隊が使用する機関銃の配備を大慌てで決定することにした。
そして早急に大量に数が要り、恒久的な整備が必要なことから、国産にすることも併せて決められたのである。
いつものように陸戦兵器に定評のある銀星重工に出された「新型機関銃」の要望書の大枠は次のようであった。

・補給上の観点から歩兵銃と同様の弾薬を使用すること
・銃身の長寿命化を狙い水冷式にすること
・安定した射撃を可能とするため三脚式にすること
・2~5名の歩兵で運用できるよう三脚を折り畳み式にし、重量を抑えること

この要望は特に精密技術に劣る民主連邦工業力ではなかなかに野心的なものであった。
つまりはコンパクトな機関銃が出来ない訳であったため、必然的に重機関銃となった。
そして工作精度も全体的にあまりよくなかったので、量産しても不良が出にくいように余裕を持たせて設計し、更に重くなったのであった。
様々な他国の様々な機関銃を参考にし、場合によってはパクリつつ、銀星重工開発部は何とか半年後に試作品を兵器局に提出したのであった。
兵器局は満足し正式に量産を開始、兵士の受難はここから始まったのである。


【性能】
本機関銃は量産性と整備性に振り切って設計されたため、信頼性は極めて高かった。
本国の熱帯雨林、華南共和国の峻険な山岳地帯や極寒の戦場、どのような場所に運び据え付け射撃しても滅多に故障しなかったという。もちろん他の兵器は頻繁に故障したが。
前線の兵士達はその無故障性に喜び、「唯一の友人」「戦友が動かなくなってもこれだけは動く」等と絶賛された。
また、歩兵銃の弾薬を使用する設計も好評であり、兵站上の問題を劇的に解決した。

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〈射撃を敢行する民主連邦兵。本機関銃は2名ないし3名で運用された。〉

十二年式機関銃最大の問題はやたらと重量過多なことであった。
重量の主な要因は銃身であった。巨大な外筒が纏わりついていたためである。
外筒には銃身を冷やすために水がたっぷり入っており、それがさらに取り回しを低下させた。
民主連邦の未熟な工業力は熱に耐える特殊鋼の量産もままならなかったのである。
結果としてなるべく負担を与えないように外筒が巨大化したのであった。

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〈3名で運搬することができた。どのパーツも30kg程度あって足腰を効率よく痛めることができる。〉

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〈射撃状態の様子。本機関銃はベルト式給弾が主であった。〉

他にも射撃手が照準で狙うと左手で引き金を操作せざるを得なくなる、でかくて目立つ等細かい欠点はたくさんあった。
初の国産機関銃上いろいろと致し方ないことであったのである。


【運用】
十二年式機関銃は急ピッチで量産され、歩兵20名につき1挺という割合で配備された。
これにより、民主連邦陸軍歩兵は飛躍的に火力が高まったといえよう。
歩兵火力だけはやたらと高い軍隊だったのである。

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〈歩兵20名で重機関銃が1挺配備された。この数が民主連邦陸軍の基本単位である。〉

一方で派生型は多くなく、ほとんどが歩兵部隊によって使用された。
装甲車や飛行機の防御機銃にする案もあったが、とにかく重く取り回しが良くなかったので敬遠されたのである。
ただし、即席でたびたび本機関銃が輸送車両や貨車に取り付けられている例はしばしばみられる光景である。

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〈四輪自動車に備え付けられた十二年式機関銃の例。取り回しは凄く悪いはずである。〉

普通に使える性能であったため、海軍陸戦隊でも使用された。
ただし陸戦隊では持続火力よりも軽量性が重視されたため、銃身が改良されている。
海軍では「十二式重機関銃」と呼称されているが、銃身以外は陸軍のものと変わりはない。

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〈密林地域にて重機関銃を構える陸戦隊員。強力な火力を有する。〉




【開発後記】
たった数パーツだと製作したとは微妙ですが重機関銃です。
兵員に一定割り当てる感じがいいです。やはり近代軍隊の基本ですからね!



プロフィール

けーにっひ

Author:けーにっひ
駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
コメントいただけると嬉しいです。
どうかよしなに。

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