十四年式雪上装甲車カタフラクト

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14th Year Type Armoured Snowmobile Kataphraktos

【概要】

雪深き北方の共産主義国家対策のために製造された雪上限定の軽装甲車。
足回りは3本のソリ、推進源は後方につけられた巨大なプロペラである。
本国が熱帯である民主連邦軍にとって唯一雪の中を疾走できる貴重な兵器であった。
偵察・観測・連絡や乗員移送に活躍し前線からは賞賛される。
といっても日常的に使えない兵器なので配備数は限定的である。


【開発経緯】

民主連邦から北にある華南共和国の更に北には強大な共産主義国家が君臨していた。
反共を国の指針としている民主連邦にとってまさに不倶戴天の存在である。
そこで華南共和国から場合によっては侵攻し、戦略要地を抑えるという作戦計画が極秘に(まぁでも公然と)なされていた。

ところがその舞台となる極北東イージアはツンドラ気候に属し夏でも山岳地域では吹雪くような地勢である。
民主連邦陸軍にとって零下の世界は経験がなく、全く備えがなかった。
本国が熱帯であったためろくな冬季装備がなかったのである。
例えば華南共和国北部でおこなった演習では兵士を熱帯に適した軽装のまま送り出す暴挙をやったため、後で携帯カイロと厚手のゲートルを支給する事態となった。
哀れ兵士は人生で一度も見たことない雪に驚きながら寒さに震えつつ演習を行っていた。

兵士がそうなら当然兵器もそうであった。
陸揚げされた装甲車・戦車・更には砲もことごとく動作不良に陥り前線を絶望させた。戦闘していないのに。
装甲車や戦車は雪もしくは泥濘に引っかかり少なくない数の車両がそのまま置き去りにされた。
エンジンは凍りつき作動せず焚火で温める始末であった。
極寒地で対応するような兵器を持っていなかったためである。

これでは全世界の恥さらしとなってしまうと恐れを抱いた兵器局は雪上地でも作動する兵器の開発を決断した。
ソリを履きプロペラで推進する「アエロサン」の開発である。
とはいっても日常的に使用するものではなく期間限定の兵器の為主要兵器メーカーである銀星重工ではなく、赤星・ピザ・コーポレーション(A.P.C)に製造が委託されることとなった。
この頃A.P.Cは経営難に陥っており製造部門は零細企業寸前にまで零落していたが首の皮一枚で助かったようである。
同企業は定評のある無難な設計・生産を行い、依頼から半年というかなり早い期間で一号車が前線に配備された。

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【武装:12.7mm重機関銃*1 乗員2名+1名】

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雪上地での移動はお手の物。歩兵が埋まるような軟質の雪でも高速で移動できる。

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後部から。推進源である巨大プロペラが映える。

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後方から乗り降りできる。完全武装の兵士1名ないし高性能の無線機が一台詰める。



【開発後記】

アエロサンっていいですよね。我が国には雪が降る地帯がほとんどないのに作ってしまった。
流線形?の前面で労力のほとんどを費やしました。あと後ろのでかいプロペラ。
雪が降る国は是非どうぞ。

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十四年式軽量噴進砲

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75mm Light Rocket Gun 14th Year Type

【概要】
軽量かつ大火力を求めて民主連邦陸軍が開発した噴進…もといロケット砲。
単純な機構であり量産も容易、破壊力抜群の75mmロケット弾を発射する。
ロケット弾は榴弾と対戦車榴弾を選択できる。軟目標・硬目標両方に対応可能。

何かいいことづくめのようだが欠点として絶望的な命中力を誇ることが挙げられる。
前線からは「枯れ木も山のにぎわい」と称賛されている。
その辺は後述していこう。


【開発経緯】
民主連邦陸軍に普及していた機動九年式野砲は他国と比較すると骨董品の性能であった。
一歩兵大隊に一門必ず装備されていた同野砲は歩兵支援に効果はあったが装甲兵器相手には無力だった。
一線級のMBT相手には文字通り装甲を舐める程度の威力しかなかったのである。
前線からはもっと火力が高い歩兵砲がほしいという絶望と怨嗟の声が高まった。

砲兵師団は十二年式榴弾砲など実用に耐える砲を保持していたがそれら巨砲を扱うには歩兵部隊では無理であった。
軽量かつ火力の高い砲が求められたのである。
そこで兵器局が活路を求めたのがロケット砲であった。
(よりよい携帯式対戦車ミサイルを作ろうと考える者は当然いなかった)

こうして完成したのが本砲である。
年号と特徴をとって「十四年式軽量噴進砲」と名付けられた新鋭砲は前線からの熱い期待に迎えられた。
他国のロケット砲と比較して特徴的なのは多連装ではなく単装であることである。
面的な制圧ではなく特定の目標に向けて発射するためである。
しかしこの特徴が悲劇を生むことになる。

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【武装:75mmロケット砲*1(最大射程13000m) 必要人員3名】

ロケットを発射するが、無反動砲にすると後ろの操作要員が炎上してしまうため砲の先端から衝撃を逃がすシステムとなっている。
そして反動は全て砲架で受け止めるため発射する際にこの砲は跳ね上がるのである。
操作要員が全力で押さえつけても50cm程度跳ね上がることからもその凄さがわかるであろう。
ある不注意な部隊が発射時に押さえつけなかったところ空中高く2mも飛び上がったという。
下士官は飛び上がった砲に腹をしたたか撃ちそのショックの為辞表を提出した。
カタログ上の命中力は全く期待できないのである…よくあることではあるが。

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製造後、新鋭兵器としてすぐに当時民主連邦陸軍が介入していたデクタニア=アストメリア戦役に投入された。
写真は同国国境にある重工場地帯にて戦闘を行う十四年式軽量噴進砲である。

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砲架、機構ともシンプルな作りである。
射撃するとよく後ろに跳ぶ。

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その名の通り軽く作られたので二名で運搬できる。
唯一のメリットである。



【開発後記】

多連装はあるけど単装のロケット砲はあんまり見ないなぁと思って作った代物。
モデルはドイツ軍の88mmロケット砲『プップヒェン』。
ラッパ型の砲身にリソースの大半を費やした気がするなぁ。


プロフィール

けーにっひ

Author:けーにっひ
駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
コメントいただけると嬉しいです。
どうかよしなに。

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