鎚と鎌と剣

<12月某日…遠安共産軍閥総司令部において>

書記長(名無し)「同志よ、戦況はどうなったかね…?」

赤軍兵「絶望的です。精鋭を聖安に残し徹底抗戦しましたが敵軍の大兵力により先程守備隊司令官から決別の電報が届きました。今頃陥落しているでしょう。首都機能をここ遠安に移しましたが南方から敵の第二軍が迫ってきています。防衛線は敷きましたが一か月持つかどうか…。」

書記長(名無し)「開戦当時は我が国の方が優秀な装備を持っていたんだが…どうやら差はなくなったようだ。物資もないし兵力もない。武器弾薬も尽きてきたな。さて、どうするかね?」

赤軍兵「同志書記長だけでも亡命してください!私はここに残って最期まで戦います…。そうですね、亡命先はTDPRとかどうですか…?」

書記長(名無し)「このまま革命が終わってしまうのもつまらないし頽廃的資本主義者どもに蹂躙されるのも嫌だな…そこで私にはある手がある。」

赤軍兵(一体どういう手を…!この絶望的な状況を打開する手があるのか!?)

書記長(名無し)「ということで君に紹介しよう。サムライ=モノノフ同志だ。」

サムライ氏<颯爽と登場>「私が封建主義を目指している赤き鉄仮面団のサムライ=モノノフだ。隣のビールマ地域で政府に対する抵抗活動を行っている。共産主義は全くわからないが、現行の腐った政府を打倒する目的は同じだ。小異を捨てて大同に付くのだ。」

赤軍兵(書記長頭がついにいかれたか)

書記長(名無し)「ビールマ地域を暴れまわっているらしい。剣と槍と刀でだぞ!質は高い。それに我が軍の装備、更に思想的優越を加えたら戦況の逆転なんぞ容易であろう。」

赤軍兵(不安しかない)

サムライ氏「ビールマは本国軍が守っている。奴等は華南軍と比べると格段に弱い。全軍を集めて西進しようではないか。目標は州都ネービールだ。」

赤軍兵(やっぱりTDPRに亡命しようかなぁ)

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この日共産軍閥と封建主義勢力が団結。「レゴランド共産=封建主義統一戦線」が誕生した。
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共和国のつぶやき

クルフュルスト大佐「いや…無事に華南軍単独で大規模演習を終わることができてよかったですね。」

マルクグラーフ大統領「全く素晴らしく貴重な体験だった。本国では経験できなかったことだよ。あんなままごとみたいな演習では何も学べないからね。戦列歩兵とか何を考えているんだか…」

クルフュルスト大佐「試験秀才と現場たたき上げの違いでしょう。本国のお偉いさんは試験では高得点でも実地となると何も知りませんからね。陸軍大臣にしろ参謀総長にしろ彼らはうまいこと予算を搾り取り、私腹を肥やすことしか興味がないように見えますね。」

マルクグラーフ大統領「我らが大統領自体頭が空っぽだからな。」

<その頃本国プノンペンネ>

大統領「ふぇっくしょい!…あれ 風邪かなぁ。」

大統領補佐官「そんなわけないでしょう。バカなんですから。」


マルクグラーフ大統領「それで軍事行動の方はどうなったのかね。」

SMR

クルフュルスト大佐「極めて順調です。主力軍はシラングーンから出撃。援護として上杯からも軍をある程度出しています。最盛期は華南を半分も領有してた共産軍閥も今や風前のともしびです。首都の聖安は陥落しました。現在遠安を敵軍は本拠地としていますが既に大勢は決まったとみていいでしょう。」

クルフュルスト大佐「しかしこのままだと敵軍残党は隣のビールマ地域に入るんじゃないですかね?」

マルクグラーフ大統領「本国は本国で別にいいや。そのうちのっとるんだから…

クルフュルスト大佐(黒いなぁ…)



<どうでもいい人物紹介>

クルフュルスト・チヌール大佐
クルフュルスト大佐
上杯郊外の寒村出身。マルクグラーフ大統領と同じく華南事変からのたたき上げである。事変の時は一下士官であった。その時10倍の敵軍から陣地を死守した功績で大隊長にまでなり、大統領に目を付けられ一気に華南軍参謀長にまで出世したサクセスストーリーを持つ。局地的大火力とスピードこそが勝利の鍵と信じており、本国の高官たちは基本的に見下している。辛い物は苦手である。

新生華南軍による大規模軍事演習

10月に行われた選挙の結果新大統領となったマルクグラーフ・チトー少将のもと、華南軍は装備の改良が急激に進められており、戦力が格段に上がっている。

既に歩兵装備は更新され、連発式の小銃から最新鋭の自動小銃へと変わっている。他に対戦車ミサイル、地対空ミサイルなどの装備も先進的に華南軍に配備されており、他国の軍隊と比較しても勝るとも劣らない装備である。
また、120mm砲を装備した最新鋭の重装甲車「リクトル」など機甲師団も洗練されている。

ここまでの急激な装備改良はマルクグラーフ大統領の英断によるものである。
マルクグラーフ大統領は公約として「第一に北方の敵対軍閥の駆逐」「第二にインフラの拡張」「第三に本国依存からの脱却」を挙げ、そのためには「何よりも優先して華南軍の増強に取り組まないといけない」と強調した。結果的に95%の票を獲得して当選、華南軍強化は共和国人民の総意なのである。

その途中経過を華南国民に披露するため、本日、上杯郊外にて大軍事演習が行われた。この模様は国営放送によりテレビやラジオを通じて全共和国に配信された。

演習1
演習に備え準備する歩兵師団。張りつめた空気が伝わってくる。

演習2
閲兵するマルクグラーフ大統領と華南軍の指揮を執るクルフュルスト大佐。

演習3
一斉射撃を行うリクトル。華南軍第一機甲師団所属。

演習4
リクトルの支援のもとに進撃する華南軍歩兵。見てわかる通り装備が更新されている。

家に帰るまでが演習です
締めに大統領自ら演説を行った。

なお、行われた演習は本国軍が重視している砲兵と戦列歩兵を活用した戦術と全く異なっていた。記者が「戦列歩兵はどうしたのですか?」とクルフュルスト大佐に尋ねたところ、苦笑して何も言わなかった。


プロフィール

けーにっひ

Author:けーにっひ
駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
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