十四年式二糎機動対空機関砲

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20mm Mobile Anti Aircraft Gun 14th Year Type


【概要】
民主連邦内務軍や陸軍を中心に配備されている対空機関砲。
砲架部分に取り付けられている車輪が最大の特徴である。
対空兵器としては貧弱だが、その汎用性と手軽さから大々的に使用されている。
前線ではむしろ強力な対地上用兵器として使われることが多い。


【開発経緯】
民主連邦軍の数多くある欠点の一つに、防空というものがあった。
元々敵地に打って出る思考であったため、防御的兵器を軽視しがちであったということもある。
その最たるものが、防空兵器であった。
事実本国都市部の防空配備が問題視されるようになったのは、驚くほど後のことだった。

部隊や重要拠点についての防空も、その状況に似たり寄ったりである。
対空砲や照空灯に費用を投じるよりも、その金で戦闘機を買えばいいのでは的発想だった。
現地部隊では、せいぜい対空銃架に既存の機関銃を備え付けるぐらいしかやらなかった。
そもそも民主連邦が砲火を交えていた敵はいずれも小規模で、爆撃機すら満足に保有してなかった。

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〈四輪自動車に取り付けられた歩兵用機関銃。対空機銃としても用いられたが、貧弱だった〉

しかし同盟国の敵対国から亡命した戦闘機が堂々と、民主連邦の首都に着陸するという大事件が起きて以降、防空に対して本格的に取り組まなくてはいけないようになってしまった。
接近する戦闘機を監視網は捉えられず、戦闘機が要撃することもなかったのである。大失態だった。
これにより、数段構えの防空網の必要性が、上層部の間に広まったのである。
ということで移動対空砲防空レーダーなどの兵器が開発されたのであった。

そうなると次に必要なのは即応性が求められる対空機関砲であった。
低空から飛来してくる敵航空機に、有効な弾幕が張れるようにしたかったのである。
しかし既存の7.7mm機関銃や13mm機関砲では威力が不足していた。
そこで陸軍並びに内務軍は共同で新たな口径の野戦対空機関砲を発注することにした。
依頼先は相変わらず火砲に定評のあった銀星重工である。

銀星重工側は「一撃で敵機を屠れるように」という指示から、連射できる口径としては技術的限界いっぱいいっぱいである30mmを選択した。
特筆すべきは砲架三脚部分に鉄輪を装備したことであった。
これは、どうせ機械化していない我が国軍は人力で対空機関砲を動かすに違いないであろう、という読みであったのだが、哀しいことに結果的に大当たりしてしまう。
砲架の設計に少し苦労したものの大胆な割り切りで、命令から約半年で試作機が完成したのだった。

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〈陸軍部隊に先行配備された機動対空機関砲。最初は好評だった〉

陸軍や内務軍の一部部隊で先行量産型が早速配備された。
少数の本兵器が実際に戦地で持ち込まれ、実際に使用されたのである。
30mm機関砲の威力は凄まじく、狙った敵兵を木々叢と共に文字通り粉砕した。
歩兵部隊が擁していた武器兵器では、紛れもなく最も破壊的な威力を発揮した。

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〈配置展開する30mm対空機関砲。特に陣地防御に活躍したという〉

しかしそう簡単に行かないのが民主連邦という国である。
前線からの絶え間ない苦情により、この機関砲は使用すると爆発するという事が明らかになった。
特殊鋼の耐久力不足のため、使用すると本当に砲身部分が暴発した。
爆発は射手を巻き込み、酷いときは弾倉に引火し、大惨事となったのだ。

ということで本兵器は将兵達に「爆発する銃」と恐れられたため、早急に対策が求められた。
といっても冶金技術を一昼夜でどうにかなるわけでもなく、銀星重工側は結局弾薬をサイズダウンして負担を減らすようにするしかなかったのである。
30mmから20mmに口径を変更し砲身も短くする改造が取られ、特に問題が見受けられなかったため、以後このタイプが本格的に量産されたのであった。


【性能】

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〈後部から。量産型からは機銃手用に座席が設けられた〉

20mm機関砲にサイズダウンしたことで、威力は低減したが、格段に取り回しが向上した。
一弾倉辺りの弾数も大幅に増えたため、火力が持続するようになった。
もっとも弾倉は非常に重く、兵士は扱いに苦労したという。

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〈擬装陣地を設け敵を迎え撃たんとする本機関砲。砲高を自在に変えれるのも強みである〉

先行量産型と同じく、本兵器は地上に向かって発射されることが多かった。
重機関銃より威力が高く、歩兵砲より簡便であったため、兵士達から信頼された。
徹甲弾や榴弾、焼夷弾といった多種の砲弾を発射でき、火力支援としては大変有能だった。
陸軍の一部部隊では、歩兵砲の代わりに高射機関砲が配備された。

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〈悪路でも人力で移動が可能だった。兵士にとっては大変な作業だったけど〉

しかし肝心な対空兵器としての性能は甚だ怪しいものである。
発射速度が毎分100発程度と遅く、有効な弾幕を張るには複数台必要であると想定された。
そもそも対空機関砲がどれほど役に立つのかは未知数である。
演習時に空中目標に向けて発砲したところ、航空機の敏捷性に追随できるか極めて怪しかった。
もっとも民主連邦内ではあまり問題視されず、今日も使われている。
なぜなら実際に空の敵に向けて発砲された例は数えるほどしかないからである。

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〈半壊した建物の屋上を対空陣地に転用する事例も存在した〉

車輪付砲架に取り付けられたタイプが大半を占めるが、一部は重トラックにも搭載された。
重トラック搭載型の20mm機関砲は、内務軍のみが使用している。
対空砲搭載型と同じ部隊に括られて配備されているという。
人力で一々運ばなくてよくなり、機動性も高まったのでおおむね好評であった。

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〈市街地を走る20mm機関砲搭載型重トラック〉



【開発後記】
数年前に作った対空機関砲を少しリメイクしたものです。
T字バーをいろんなところに使ったので、いろんな角度でぐりぐり動くのが楽しい奴です。
こういう小物だけど、前線の雰囲気を演出できるようなたたずまいの兵器、いいですよね。



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十四年式電源車ネロンガ

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14th Year Type Power Unit Neronga


【概要】
民主連邦防空軍が現在運用している電源車。まぁ特に変わっているところはない。
十四年式対空電探モチロンや各種照空灯を動かす電力を供給する防空部隊陰の立役者である。
この機械のおかげで電源の事を気にせず防空に従事することができるようになったのである。
野外で電気を使えるのは何かと便利なので陸軍部隊にも一部貸出されている。


【開発経緯】
内務軍の使用する防空兵器は基本的には電気を大食らいする物であった。
対空電探や照空灯は当然だし、各種の算定機も少しだが動力として電気が必要であった。
これらの兵器は野外で使用する状況を当然のこととして電池で動くようになっていた。

しかし電池が非力であり、何よりも要求する電力が多大だったため使える時間が大変短いのであった。
対空電探は3時間しか持たないし、照空灯も同じぐらいしか空を照らすことができなかった。
国内の、それも市街地ならば市井の電気をそのまま使用すればよかったが、地方部や外地だと不可能であった。
ましてやここ数年砂漠や寒冷地で軍事行動をするようになったため、電源を探すことは絶望に近かった。
携帯できるような電源がほしいという現場の声は高まっていたのである。

そこで内務軍を統括する内務省は電源車を製作することにした。
実は内務省が独自に兵器を発注するのはこれが初めてだったのである。
通例は軍が使っている兵器をそのまま防空軍内で使っていたためである。
製作依頼は民主連邦軍の兵器の大部分を開発・製作している銀星重工に委託された。

銀星重工側はそこまで電源車を作る意欲は無かったし、余裕も無かった。
その当時、デクタニア戦役が起きており、友邦であるアストメリア共和国を支援するために民主連邦軍も出動していた。
戦役の長期化に伴い弾薬の製造や破損車両の修理などで銀星重工の工廠はフル回転していたのである。
そこで修理に回された十二年式重装甲車リクトルのエンジンをそのまま電源車の動力部分として流用したのである。
リクトルのエンジン自体性能が高かったため結果的に割とまとまった電源車となったのであった。
本格的な兵器ではなかったため内務省の要求からわずか1ヶ月で試作型は完成したのであった。

試作型も特に問題ない出来であったため早速量産に移され完成次第順次現場に送られた。
リクトルのエンジンを流用しているため量産も簡易だったようである。
現場からも電源確保に奔走する手間が省けるため、大まか好評の声で迎えられたのであった。

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運搬が簡易なようにタイヤつきである。
牽引自動車の他、高機動車(ジープ)や四輪自動貨車(トラック)でも運ぶことができる。

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聴音機へ電気を供給するネロンガ。
バッテリー切れを心配する必要がなくなったのである。

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対空電探(レーダー)にも重宝された。
なお燃料はガソリンを使用している。




【開発後記】
至極シンプルな作品、電源車。
でもこれがあると重宝するだろうなぁと思って作ってみました。
あとウルトラマンは大好きです。

機動十四年式防空電探モチロン

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14th Year Type Mobile Anti Aircraft Radar Motilon


【概要】
民主連邦内務軍防空部隊が誇る防空レーダー。ハイテク!
真空管とか精密素材をたくさん使っているので高級品である。
取り扱いは大切なので陸海軍には配備されず、専門集団の防空部隊が使っているのである。
本国要地に置いたり、適時軍の要請に応じて専門要員ごと派遣したりする。
「機動」とあり移動できるわけだが決して簡単に移動できるわけでは無かったりする。


【開発経緯】
民主連邦が防空に向けて割と真面目になったのはここ数年来の事である。
もっともそれ以前より航空攻撃に対する脆弱性は指摘されていた訳ではあるが。
膨大な人口を抱えた巨大都市をいくつも持ち、周りを海に囲まれている地勢は敵に空母等を持ち出されるとまずい。
また北方は大陸であるとはいえ長距離爆撃機による攻撃では対応が難しいというのであった。
しかし軍や政府は「国民の士気低下に繋がる」としてその報告書をまともに取り合わなかった。

ところがとある事件がこの甘い認識を吹っ飛ばした。
当時民主連邦と交戦中であったデクタニア国から亡命機が飛来して首都に降り立ったのである。
衝撃的だったのはこの時民主連邦軍の防空網は全くこの亡命機を探知できなかったことであった。
陸海軍の消極的な権限争い、そして情報の非共有が原因であった。
兵器もそうだがそもそも組織が駄目だったのだ。

もしこれが亡命機ではなくて攻撃の意思を持っていたら?
政府高官たちはさすがに防空を深刻に受け取り始めた。
自分の命が危なくなり始めたら人間やはり焦るものである。

まずは敵機を見つけなければ話にならない。
防空レーダーの配備は必須であった。しかし根本的に技術が全くなかった。
そこでエレクトロニクス部門の雄、同盟国のアストメリア共和国のStud System社(以下SS社)に開発を依頼したのである。
SS社も長年民主連邦へ兵器を開発してきた老舗軍需企業である。
最新鋭の兵器は民主連邦では見た目的に好まれない事を見越して旧式の対空レーダーを手直しして試作した。
ちなみにこの元のレーダーは対空警戒レーダー装置Mk.1(Anti Air Warning Radar Mk.1)と言う名称で数十年前にアストメリア国防軍で使用されていたものだったという。

型落ちだったがその形状、そして割といい性能だったことに満足した民主連邦兵器局は早速量産し配備したのであった。
こうして初のまともな防空レーダーが本国に次々と配置されていったのである。
前線兵士からは以前の見張りのみの防空と比べて格段の安心感を得たという。

しかし導入当初は目視できないのに探知できるか理解できない兵士が多く、最初は疑心暗鬼であったという。
しかし実際に200km先の飛行物体を探知し、それが正しかったのを知った兵士たちは感嘆し、次々と本レーダーの前で拝復していた…とSS社の社員は後に初導入時の様子を感慨深げに語っている。

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【要員:2名 探知距離:最大半径200km】

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レーダーは360度回転する。8本の八木アンテナを装備しており、実際威圧感を醸し出している。

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周波数帯がVHFなので探知精度は低い…らしいが十分使える性能であった。
ステルス機もすごく頑張れば探知することができる。

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内部は精密機械の集合体である。一台当たりの単価は結構痛い。
そのため専門員が附属し移動も大変丁寧に行われる。

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海岸沿いに置かれるモチロン防空レーダー。
本国の海岸や国境、離島に次々と配備されていった。

このモチロン防空レーダーにより民主連邦の防空能力は飛躍的に高まったと言える。
更に聴音機や監視網を複合した防空システムを内務軍は構築していくことになるのである。
もっとも見つけたからと言って撃ち落とせるかどうかが問題点なのではあるが…。
その点旧式の防空兵器しかない民主連邦には頭痛の種だったのである。




【開発後記】
設定に無理をしてちょっと古めのレーダーをアストメリア共和国さんに造っていただきました。感謝です!
この時代のレーダーの方が個人的に好きなんですよ…。
いいですよね八木アンテナ。なかなか迫力があって好きです。

内務軍の兵器一覧

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民主連邦陸海軍から独立した、本国の防空・輸送・兵站・治安維持等を受け持つ3つ目の軍。
性質上本国の市民生活を制限できるまでの強い影響力を持つ。
陸海軍の対立ではどうにもならない業務をまとめた感じが強い。
喧嘩ばかりしていたら戦争できないからである。


【陸戦兵器】

装甲列車
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【防空兵器】

十四年式二糎機動対空機関砲
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十六年式対空誘導弾
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十四年式重対空自動貨車フェリクス
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機動十四年式防空電探モチロン
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十四年式電源車ネロンガ
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プロフィール

けーにっひ

Author:けーにっひ
駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
コメントいただけると嬉しいです。
どうかよしなに。

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