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ようこそ!このサイトへ!ダメな性能ですが、愛しくて哀しいレゴの兵器を作っています。
架空国家とその軍隊についての設定と解説が主なコンテンツです。
感想いただけると大変嬉しいです。

最新記事:十八式水陸両用戦車デクリオについてを更新しました!

目次

民主連邦について
私、ケーニッヒが作った架空国家、レゴランド民主主義連邦(通称DUL)についての設定です。

民主連邦陸軍
メインコンテンツ1。主に陸戦兵器についての作品集です。ロマンに生きる残念な性能です。

民主連邦海軍
メインコンテンツ2。主に海戦兵器についての作品集です。同じく残念な性能です。

内務軍
民主連邦の防空とか治安維持とかそういうのを担当する三つ目の軍、内務軍の兵器です。

民生用の作品
架空国家を彩る、兵器じゃない作品です。

雑記
管理人の近況です。

オフレポ
管理人が参加したオフ会のレポート。内容察してね!

民主連邦の過去設定
レゴ国際連合があった頃の民主連邦の兵器とか設定の記事です。現在は引き継いでいません。



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十八式水陸両用戦車デクリオ

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18th Type Amphibious Tank Decurio

【概要】
民主連邦海軍が待望した、独自開発の軽戦車である。
軽量かつ水陸両用性能を持つため、水も悪路も田圃も難なく踏破できる。
その代償として武装は信じられないぐらい貧弱であり、装甲は信じられないぐらい薄い。
愛くるしさと小回りを両立した本車両は、海軍の他憲兵隊や内務軍でも愛用されている。


【開発経緯】
当然のことながら、民主連邦海軍は独自の陸戦専門部隊を有していた。
原則として陸戦力の大部分は陸軍が有しており、艦艇の大半は海軍が保有していたが、自己の管轄下で動かせる部隊があった方が都合が良いものである。

民主連邦海軍陸上部隊の筆頭としては、海軍陸戦隊が挙げられる。
(ややこしいことに陸戦隊以外にも港湾・施設警備用の陸上部隊もいたが、都合割愛する。)
陸軍の通常部隊と比較すると兵数が少なく鉄火場に送られることが多いため、彼等は最新式の自動小銃や迫撃砲が優先的に支給されていたのである。

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〈河川砲艦と共に遡上進撃する陸戦隊員たち。数少ない精鋭部隊である。〉

民主連邦軍において、「精鋭部隊」とは乃ちまともに戦闘ができる部隊という事を意味する。
華南の各地で戦域を拡大するとともに、海軍陸戦隊の存在は日々増していった。
出撃機会は増加し、人員も損害も加速度的に増加していく。
海とは関係のない泥沼の内陸部に放り込まれた陸戦隊にとって、急遽装甲車両の需要が高まった。

その要求に対し、当初は陸軍から戦車や装甲車を購入し、対応に当たっていた。
しかし特性上陸戦隊は河川や湖沼等、難儀な地形に投入されることが多かったため、重量がある陸軍の装甲車両はすぐ泥に埋没し使えなくなったのである。
何よりも陸軍のおさがりを貰って満足するほど、海軍のプライドは低くなかった。
海軍兵器局は、独自の装甲車両を開発・配備することを満場一致で決定したのである。

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〈携帯迫撃砲。陸戦隊が有する貴重な火力である。〉

早速、民主連邦の軍需企業では最大手である銀星重工に仕様要求を送り、開発を命じた。
主な要求として、水陸両用かつ高い悪路走破性能を有することが挙げられた。
どうせなら本式の上陸作戦にも使おうと、海軍兵器局の高官たちは考えたのである。

この水陸両用性能というのがなかなかに厳しい制約であった。
浮力を有するためには軽い車体でなければならないのである。
まともな軽量金属も冶金技術も乏しい民主連邦的重工業産業にとって、軽量化する唯一の方策はなるべく装甲を削り、軽い武装を載せることであった。
銀星重工は、苦難の末それをやってのけ、ようやく水陸両用戦車を完成させたのであった。
設計の途中でこれが何の役に立つか疑問視する声もあったが、納期厳守の掛け声にかき消された。
こうして数か月を経て、試作車が完成、性能的には問題なかったため早速量産されることとなる。


【性能】
正式に「十八式水陸両用戦車デクリオ」と名付けられた本車両は、二人乗りの小型戦車であった。
武装は7.7mm機関銃が2挺搭載された。装甲車両としては最低ランクの武装である。
正直、役に立つと立たないの、間ぐらいに位置している。
車両内部は大変狭く、最低限の機銃弾薬と発動機と兵員以外は、載っていない。

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〈前面。概ね小柄な民主連邦の車両の中でもひときわ小さい。〉

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〈主力戦車と比較すると一回り小柄である。どちらも役に立たないという点では変わりない。〉

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〈全周砲塔は暴力的に狭い。一人で機関銃を2挺操作するのである。〉

本兵器の最大の特徴は、二連砲塔と後部に突き出したスクリューである。
スクリューは水上を走る時に使用され、かなりの高速性を発揮した。
もっとも陸上では邪魔なことこの上ないので、部隊によっては外すこともあったという。
駆動輪は独自設計のものが使用されており、泥濘地でも立ち往生せずに走ることが出来た。

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〈後部からの一枚。スクリューが見える。排気筒は水を吸わないように上に突き出ている。〉

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〈敵前渡河を敢行するデクリオ。砲弾に当たると大抵穴が開くので必死である。〉

十八式水陸両用戦車の最大の欠点は、やたらと脆弱なことであった。
小型なうえ浮力を稼ぐための軽量化で装甲をやたらと削っていたためである。
その割には武装が貧弱なため、往々にして返り討ちにあい残骸を晒した。
海軍兵士達からは二人乗り全自動火葬棺桶と呼ばれたが、それでも本車両は継続して使用された。
一つは走破性が強く、どんな悪路でも歩兵に追随できたこと、そしてそれでも棺桶の方が生身の肉体より打たれ強かったためである。

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〈田圃を踏み潰しながら進む様子。初期型生産車のため、砲塔形状が微妙に違う。〉

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〈市街地を進むデクリオ。狭い路地でも歩兵と進めるため、大変酷使された。〉

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〈大通りで放棄される本車両。車体後部に火が付いている。〉

十八式水陸両用戦車はその走破性から愛用されたが、武装が7.7mm機関銃が2挺と貧弱なため、試行錯誤の末様々な武装が搭載された。
銀星重工は武装強化の声に応じて、応急的に13mm機関砲を1門搭載できる砲塔を作り出した。
これは7.7mm機関銃より強力であったがどのみち弱い事には変わりないため、一部の実戦部隊を除いて普及しなかった。
またターレットリングを限界まで広げて、十七年式軽戦車と同じ砲等を搭載した車両も製作した。
しかし砲塔があまりに重く、後に水上航行せず水没するという事故が発生したため、やはり限定的な配備に留まっているという。

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〈13mm機関砲搭載型。応急的に銃眼を一つ塞いで機関砲を搭載する改造を施している。〉

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〈戦車砲搭載型。陸軍の主力戦車と変わらぬ武装を手に入れたが、その分全ての持ち味を失った。〉





【開発後記】
思い切って作ってみた水陸両用戦車です。
二連砲塔の設計が意外とうまくいきました。機銃もちゃんと上下稼働します。
小さくて側面が反りたつ感じが海軍の戦車ぽいですよね。ジオラマも作りやすく大変いいですね。
こうなると上陸用舟艇も作りたくなってきました。

民生用の作品

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軍事最優先の寡頭政国家、民主連邦。
それでもどんなろくでもない国にも、人民の生活はあるものです。
ということで、兵器ではない作品も一応存在はします。


オート三輪
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小型ディーゼル機関車
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近郊型通勤列車
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民主連邦軍について

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【概略】
国内で最大の人員を誇り、絶大の権力を握る組織が民主連邦軍(Democratic Union Armed Forces)である。
この国は事実上、軍事高官達の寡頭政により治められているため、一般的で穏健で民主的な他の多くの国々より軍隊が有する意味は大きいのである。
極端に言うならば、軍が政府を運営しているようなものである。
決して有能でも迅速でもない国権は、銃剣を土台にして成り立っている。

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〈国内にあちこちある検問所。不自由と軍政の象徴である。〉

もちろん、軍と言えどもその組織は一枚岩とは程遠いものである。
民主連邦は伝統的に陸軍と海軍が同様に重視されており、応じてその間の権力闘争も激しい。
それを解消するために近年内務軍が新設された結果、権限争いは更に複雑なものとなった。
どの組織も予算を獲得するために必死であり、そのため多くの分野で役割の重複が見られる。

例えば陸上は当然陸軍が管轄する分野だが、海軍も専門の陸戦部隊(陸戦隊)を擁している。
一方で水上は海軍の縄張りだが、陸軍は船舶部隊を持っており、装甲艦まで配備している。
内務軍に至っては、陸戦部隊も船舶も指揮下に置いているのである。
このように曖昧な役割の境界の中、各軍は銘々勝手に活動している。


【陸軍】(Democratic Union Army)
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〈精力的な討伐戦争を遂行する陸軍部隊。華南共和国内にて。〉

民主連邦軍の中で、最大の規模を擁している強大な暴力装置である。
名目的には徴兵制だが、膨大な人口も相まって事実上の志願制となっている。
実力のみならず、独自の企業や利益を出力する政党すら保持している。
民主連邦という国は、陸軍を無視して運営することができないのである。
もちろん、それのみ向いて運営することもできないのだが。

莫大な国家予算を費消する割には、武器装備戦術全てにおいて大体旧式化著しいのが実情である。
国力に対し不相応に肥大化した兵員は、近代化を大幅に阻害している。
その弊害は、主に末端の将兵達に重くのしかかっている。

近年国権は恫喝的な対外進出を繰り返すようになったことにより、皮肉にもその残念さが明らかになった。
そのせいもあり、泥縄的に新型の装備やタスクフォース的組織が新設され割り当てられるようになっている。
それでも全軍の更新にはまだまだ程遠いのが実情である。

軍管区
〈陸軍が軍管区によって細分化され、地域と紐づいている。〉

民主連邦陸軍は地域によって大まかに区分されている。
有事の際に大量の兵員を搔き集めるには、地域社会と紐づける必要があるからである。
ちなみに民主連邦北方に位置する華南共和国も傀儡国なので、軍管区に組み入れられている。
軍隊の例にたがわず、各部隊は厳格に編成が定められている

民主連邦では、本国・南部軍管区の部隊を慣例上本国軍と呼称している。
陸軍の中核であり、基礎ともいえる部隊である。
首都プノンペンネを中心に展開しており、常備・予備併せて最大の人員を誇っている。
多砲塔戦車を始めとした派手な兵器は、大抵本国軍に配備される。
当然主任務は国権の防衛だが、その利益のために積極的に派兵されている。

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〈田畑を進攻する本国軍歩兵部隊。国権の象徴である。〉

規模は大きいが、保守的な上層部の影響からその装備は立ち遅れている。
カーキ色の軍服に大きな庇を持つ鉄帽は、懐古主義的な民主連邦陸軍の象徴である。
また実戦を阻害するような様相が、政治的理由によりもたらされることもしばしばある。
中央に位置する軍隊として、政権の影響を最も受けざるを得ないのである。

その状況を緩和するために、近年本国軍では実戦向けの部隊を少しずつ編成している。
熱帯雨林やデルタが広がる民主連邦ならではの地形に適応した特殊部隊である。
通常部隊では兵站的に到底賄えないような自動小銃等、特化した装備が優先的に支給される。
これらの部隊は見栄えは悪いが、本国軍の中でもそれなりにまともな戦力なので、国境地帯の要所要所に配備されているという。有事の際の切り札であり、切り込み部隊である。

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〈本国軍で数少ないまともな戦力。密林地帯に合わせた軍服を着用している。〉

東・西華軍管区を統括する軍が華南軍である。
両軍管区はそのまま華南共和国の領土であり、同共和国軍がそのまま華南軍として機能した。
つまり事実上民主連邦軍の一方面軍的な扱いである。

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〈治安維持に務める共和国軍。本国では珍しい新機軸の兵器も多く配備された。〉

華南軍は機動力を極めて重視しており、それに応じて人員と比較して多くの車両を保有した。
数のみならず、装甲兵員輸送車等、本国軍では珍しい新兵器も優先的に導入している。
一部の部隊では、全ての兵員に車両を割り当てた完全な機械化もなされているぐらいである。

これは共和国の首領であるナゴ大統領のイニシアチブに拠っている。
同国は本国への影響力を強めようと、機動力を持った強力な軍隊の錬成を進めているのである。
また共和国の国土は広く、西部では度々地域の実力者が自前の軍隊を用いて蜂起するような不安定な状況下であり、最小限の兵力で国を治めるためという事情も大きい。

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〈民主連邦と敵対する軍閥兵士達。たびたび民主連邦軍を打ち破った。〉

なお陸軍の中でも軍管区に拘束されず、その上の方面軍に拘束されて動くのが陸軍航空隊である。
民主連邦軍の航空戦力の半分を担っており、大小様々な軍用機を擁している。
彼等は国権の行う戦争の先鞭を務め、爆弾や機銃を敵に向けて雨のように降らすのが目的である。
もっともそれに応じて墜とされる機数も多い。

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〈陸軍の主力戦闘機「グラディウス」。短い機体に大馬力発動機を備えている。〉

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〈主力爆撃機「ピルム」。よく飛び、よく墜ちた。〉

その規模は後述する海軍航空隊とほぼ同じである。謎の平等主義がここでも生きている。
海軍と比較すると陸上部隊の支援を主目的としており、対地攻撃や制空戦闘を志向している。


【海軍】(Democratic Union Navy)
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〈海軍の前線基地。本国にはこのような前哨拠点が星の数ほどあった。〉

民主連邦軍を構成する、もう一つの巨大組織が民主連邦海軍である。
伝統的に陸軍と予算と権限の奪い合いをし続けており、その微妙なバランスによりこの国は成り立っている。
しかし貧弱な装備に反比例した高い志と軍備計画は、陸軍とあまり変わらない。
そのため長年にわたって不釣り合いな巨砲を有した大型艦の配備に務めてきた。

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〈ロムルス・アウグストゥス級重潜水艦。潜水艦まで大砲を載せてしまった。〉

もっとも近年は海軍の実力者であるホシウォカ参謀次長の強い推進により、急速なブラウンウォーターネイビー化が進んでいる。
複雑かつ長大な民主連邦の海岸線や大河を防衛するにあたって、極めて現実的な措置であった。
参謀次長自身にとっては、より予算を多く引き出すための方策に過ぎなかったらしいが。
何れにせよそれに応じて、河川砲艦や哨戒艇といった中小艦艇の配備が目立っている。

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〈河川砲艦の支援を受け遡上する陸戦隊将兵達。川の戦車である。〉

もう一つの海軍予算の消費先として、海軍航空隊が挙げられる。
こちらも陸軍と同じく、自前で戦闘機や攻撃機(海軍では煩雑なことに爆撃機と呼称しない)を有している。
海軍航空隊はたびたび内陸の戦闘地域に派遣され、積極的に戦火を拡げていった。

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〈海軍の主力戦闘機「コルウス」。固定脚の重武装機である。〉

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〈主力攻撃機「ベリサリウス」。雷撃も出来る高速双発機である。〉

敵艦艇への攻撃や上陸支援を主任務としており、陸軍より航続距離が大きい機を多く揃えている。
民主連邦国内の要所要所に、海軍航空隊の基地が点在している。
燃えやすく墜ちやすい機体である点については、陸軍とあまり変わらない。


【内務軍】(Democratic Union Internal troops )
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〈防空任務に当たる内務軍兵士達。地味で面倒だけど欠かせない仕事が彼等に丸投げされた。〉

内務軍は、民主連邦軍の中でも他国から見て掴みどころが無い鵺のような組織である。
兵站の維持を主任務とするほか、防空や有事の際の国内治安維持等、その役割は大変幅広い。
その任務の共通点は、重要だが面倒で陸海軍があまりやりたがらないこと、もしくは重要なあまり陸海軍に任せると著しく公平性に欠けてしまうことの何れかである。

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〈兵士に酒を配給する内務軍兵站部隊。酒は将兵達の貴重な気晴らしだった。〉

元々内務軍の設立動機自体が多分に妥協の産物であった。
陸軍と海軍が互いに独立して補給線を構築しようとした結果、有事の際に互いの計画が干渉し民主連邦の輸送網が著しく混乱したのが直接の原因となった。
互いに譲らぬ二つの組織を調整する目的で、内務軍という第三の軍が出来たのである。

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〈臨時駅舎で動員された兵士を貨車に詰め込む。鉄道は内務軍の管轄下である。〉

当初は兵站業務だけであったが、鉄道運営や防空、国内治安維持といった陸海軍のどちらともつかないような業務を吸収し、現在のような巨大な組織となった。
しかし陸海軍の間に立つ肩身の狭い位置であることは、設立当初から変わらないのである。
ちなみに鉄道警備隊等、内務軍にも少数の陸戦部隊が存在している。

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〈このような強力な装甲列車も運用は内務軍の管轄下である。陸軍に貸与したりしている。〉

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〈内務軍野戦防空旅団。陸海軍の優良部隊に付属する立ち位置である。〉

他にも軍ではない武装組織として、民主連邦には憲兵隊や警察が存在している。
有象無象の暴力装置が国権を支え、人民を矯正しているのである。
まさしく民主連邦は「制服の国」なのであった。





【制作後記】
架空国家の軍についての設定を書きなぐってみました。ひどい国ですね。
軍隊は広大なお役所であり、繁文縟礼と膨大な書類と判子で回っている光景は味があると思います。
こういうのは書いてて大変楽しいです。

十七年式牽引自動車アークトゥルス

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17th Year Type Tractor Arcturus


【概要】
民主連邦の数少ない良心、赤星発動機が生産している万能トラクター。
民生用として設計されたが、その高い性能により軍隊でも使われるようになった。
とにかく頑丈なのが特徴である。今日も田畑から最前線まで走り回っている。


【開発経緯】
民主連邦があらゆる面で遅れた国であることは言うまでもない事実である。
国家権力を象徴する軍隊ですらこんな感じである。産業も当然遅れていた。
特に農業の後進性は他国の人間から見れば目を疑わんばかりであった。
農村の景観は数百年間ほとんど変わらないと言っても良かったのである。

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〈牧歌的な農村の風景。荷車や大八車が堂々の現役であった。〉

地方の後進性を示す典型的な指標は自動車の普及率である。
平均して50人に1台…つまり一つの村に車両が数台あれば良い方であった。
当然比例して自動車を運転できる人間も、驚くほど少なかった。
そんな訳でその内需も人口規模に比して極めて控えめなものにならざるを得なかったのである。

そんな惨状に敢然と立ち向かおうとしたのが軍需企業である赤星発動機であった。
我が国の停滞性を自動化で打破しようと、彼等は民生用のトラクター生産をぶち上げた。
トラクターなら既存軍用車両のノウハウが使え、しかも民力の底上げに役立つと考えたのである。

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〈市街地を走る民間自動車。都市部にその過半が集中していた。〉

安価でかつ丈夫な車両が志向された。
そのために、例えばその発動機は装甲車用のものがそのまま使用された。
また絶望的な悪路にも耐えれるよう、装軌式にすることにした。
赤星発動機の惜しまぬ努力により、1年の開発期間を経てトラクターは完成した。
赤く輝くうしかい座の星から「アークトゥルス」と命名された本車両は、頑丈で良好な性能を誇った。
農民の約3年分の収入と同じ値段であり(それでも既存のトラクターよりは遥かに安かった)決して安いとは言えなかったが、それでもその評判からかなりの売れ行きを示したという。

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〈農村で働くアークトゥルス・トラクター。その性能は歓喜の声で迎えられた。〉

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〈極めて簡素な操作機器であり、楽に扱うことが出来た。〉

その高い整備性と性能には軍も着目せざるを得なかった。
民主連邦軍が既に有していた軍用トラクターは不良品スレスレの性能であり、兵士から怨嗟の声が上がっていた。
そこで試しに本車両で重砲を牽いてみたところ、故障もせず動いたため慌てて正式採用となる。
こうして新たに「十七年式牽引自動車」と正式名称が振られ、逐次部隊に配備されることとなった。
本車両は赤星発動機最大の売れ行き商品となったのである。


【性能】
十七年式牽引自動車の最大の長所は簡素かつ堅牢な構造にあった。
故障しにくく整備も楽であり、荒っぽい軍隊向きな車両だったと言えよう。
極寒の山岳から酷暑の密林まで、弾薬物資に重砲まで、あらゆる環境に概ね対応できた。
そのため実に需要が高まり、前線に何台あっても困らない状況となったのである。

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〈75mm野戦砲を運ぶ牽引自動車。余裕で牽くことが出来た。〉

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〈運用に工夫と余裕を加えれば、重砲でも運ぶことが出来た。〉

そこで十七年式牽引自動車をまとまった数確保するため、政府はある政策を実行する。
それは平時の際に政府がトラクター購入の補助金を支出し一個人が買いやすくする代わりに、戦時に一定程度安く「買い上げる」というものであった。
この軍民混同した施策のおかげで、豪農以下の層でもトラクターを所有できるようになった。
ただし買い上げる値段は大変安く、更に車体番号を基にした抽選制により供出される車両が選ばれるため、それを回避しようと賄賂が横行しているという。

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〈トラクターの「買い上げ」を求められる農民の様子。拒否権は原則ない。〉

本車両は軍のあらゆる場面で使われている。最も数を使っているのは陸軍砲兵隊である。
後方兵站確保や基地設営のために、内務軍にも一定数配備された。
内務軍所属の一部車両では独自に改造され、ドーザーが取り付けている。
また海軍も物資運搬等の港湾管理を目的に少数保有しているという。

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〈ドーザーが取り付けられた十七年式牽引自動車。草木を薙ぎ倒すときに便利である。〉





【開発後記】
少し前に作ったトラクターです。
一幅のゴムキャタの扱いに困っていましたが、違和感なく武骨な感じにまとまった気がします。
最近農村のジオラマを作ったところ本作品と大変あったため、一気に記事を書いてみました。
ミリタリーでも砲兵陣地に飛行場にと、ジオラマの脇役として重宝しています。
プロフィール

けーにっひ

Author:けーにっひ
駄作兵器と失敗兵器と旧兵器が大好きな人。
ロマン溢れる歪んだ兵器をレゴで作るのが趣味。
コメントいただけると嬉しいです。
どうかよしなに。

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